光の中の闇と闇の中の光

始業式

今日は始業式だ。


久しぶりに着る制服。


井龍様の制服姿を久しぶりに見た。


そうやって見るとまだ中学二年生の先輩なんだなって思う。


大人っぽ過ぎて忘れそうになるwww


「じゃあ、夏休みの間ありがとうございました!」


「ううん、こっちも楽しかったから。」


「それと...すみれちゃん次第だけど、ずっとうちにいても良いんだよ?」


こんなことまで言ってくれて本当にやさしい人だな。


でも、きっとらんと会ったら私のことなんか忘れてしまうだろう。


そうなって傷つく前に離れるべきだ。


井龍様は私の人形ではないのだから。


「じゃあ、今度こそさようなら!本当にありがとうございました」


「うん。じゃあね。」





始業式30分前


ガラッ


「おはようございます。」


「あぁーまたあの悪女来たんだけどwww」


「本当に図太いよな。」


「見たくないのにー」


「さっさと消えてくんないかなwww」


みんなは面白半分で言っているだけ。


それで人が傷ついているなど思いもしていないのだろう。


それが、悲しくて、、、憎い。


そして、いつか井龍様もこうなってしまうかもしれないと考えると悲しくなった。


「怖いよ~助けて!天那様!」


そう言ってらんが誰かに抱き着いた。


ん?らんは井龍様が好きなんじゃないの?


「らんを怖がらせるなど!不届き者め!」


めっちゃ血の気多いんだけど⁉


「俺は天狗のあやかしの天那様だぞ!俺のらんを怖がらせるなど...」


いやいやいやいや私はあなたのらんが怖いです!


「私は何もしていません。でも怖かったのなら謝罪します。ごめんね。らん。」


あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。


らんに謝罪した!私の口が!口が腐るー。


はい。お芝居は終わりとして...
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