光の中の闇と闇の中の光
公認

忘れてた

あ。


婚約者いるの忘れてた。


まぁ、僕の方から断るか。


相手も人間だし。


家柄が少し良いから、適当に決められただけだし。


うん。大丈夫...なはず。


メールで確認しよ。



《ねぇ。婚約破棄していい?》


《え。どうしたの?興味なさそうに婚約していいって言ってたのに。》


《好きな子出来たし、付き合ったから。》


《え?本当?》


《うん。だから、今週の日曜日にそっち行って破棄の手続きする。》


《分かったわ。一応先方にも連絡しとくわね。》


《よろしくね。》


《父さんは?》


《お散歩中よ。》


《分かった。》


《あ、それと、来週の水曜日帰るからね。》


《はーい。》


大丈夫そうで良かったぁ。


まぁ、もともとの婚約者の子、ぶりっ子であんまり好きじゃなかったんだぁ。


ちょうど良かった。


調子に乗ると痛い目見るってことを教えてあげよう。





フフフフフ
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