私、今日想い伝えます‼︎
春子の様子を見る限り失敗したみたい。
春子はベンチに座りながら
空を見上げていた。
今にも泣きそうな顔だった。
弱っている春子に声をかけるなんて
卑怯だと思ったけど、ここで声を
かけないのはダサいと思った。
春子に声をかける10秒前。
手が震える。
しっかりしろ俺‼︎
ここで行かなきゃ、男じゃねぇ!
「それ、くわねぇの」
「今から自分で食べようかと...」
「それ、ちょうだい」
必死に平然を繕った。
春子からとるように、チョコレートマフィン
をもらい一口食べるとめちゃくちゃ
美味しかった。
こんな美味しいお菓子初めて食べた。
春子とのつながりを消したくなかったのと
単純に食べたいと言う欲で、お弁当を
お願いした。
春子はすんなりokを出した。
これから、春子を振り向かせてみせる。
頼人、お前には絶対渡さない。