❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
第十三章 葉月が姿を消して三年の月日が流れた
「第二、第三の山辺が現れる可能性は大いにある、葉月を守り通すことは容易なことではないぞ」

「そうだな」

「一番厄介なのは、葉月が迷惑をかけたくないとお前を頼らないことだ」

不安通り、葉月は冨樫の前から姿を消した。

あれから三年の月日が流れた。

冨樫は冨樫組組長になり、葉月を探す日々を送っていた。

「組長、葉月さん、どこにいるんでしょう」

「そうだな」

そんな時、借金の取り立ての仕事が舞い込んだ。

多額の借金を返さない男から、借金の代わりに女を連れてこいとの指示だった。

金子組傘下である冨樫組は、金子組から仕事をもらっていた。

しかし、金子組組長は偉く冨樫雅也を気に入っていた。

「なあ、冨樫、俺の養子になって、金子組を継いでくれないか」

「ありがたいお言葉、感謝致します、しかし、自分は惚れた女がいまして、
そいつ以外と結婚は考えられないんで、すみません」

金子組は二代勢力の一つの位置にいた。

もう一つの白金組のお嬢との結婚が統一の条件だった。

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