❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
何も気にするな」

「麗美さんのことだけじゃないんです」

「ほかに何があるんだ」

葉月はドアのノブに手をかけた。

「葉月行くな」

冨樫は葉月を背中から抱きしめた。

そして耳元で囁いた。

「俺が腹の赤ん坊の父親になってやる、だから全て俺に委ねろ」

冨樫は葉月を自分の方に向かせて優しいキスをした。

「葉月、結婚しよう」

「でも……」

「俺はお前になんかわかんねえけど、すっげえ惹かれてる、誰にも渡したくねえ」

「冨樫さん」

「決まりな、たった今から葉月は俺のものだ」

葉月は頷いた。

この日の夜はくっついて眠った。
次の日の朝、葉月は隣ですやすやと眠っている冨樫がとても愛おしかった。

お腹に手を当てて、この子はあなたの子供ですって言いたかった。

でも、山辺が退院してきたら、私は怯えながら生きていかないといけない。

そんな厄介ごとを冨樫さんに追わせるわけにいかない。

葉月はどこまで行っても、山辺から逃れられないと思うと、冨樫と幸せな家庭を築くなんて

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