ハジメテノコイ
キヅイテシマッタ

あれからあやのさんとは毎日連絡を取るようになった。

変わったことと言えば"あやのさん"から"あやの"と呼ばせて貰うことに。

そして敬語ではなくタメ口で...。

あやのはハタチで大学生。


ブーブーブーブー...。


「もしもし?」


電話をかけて来たのはあやの。


「何してんの?」

「学校だよ(笑)」

「えー、相手してよ」

「あやの授業は?」

「今日授業無いんだぁ」

「そーなんだ」

「もう授業始まるよ(小声)」


そう小声で言ってくれたのは一愛。


「ほんとだ、ありがとう(小声)」


あたしも小声でお礼を言った。


「授業始まるからまた後でね」

「んー...待ってる.....」


そう拗ねた様に言うあやのを少し可愛く思った。


「最近よく連絡取ってるね、あやのさんと」


電話を切った後、一愛が言った。


「そーかなぁ...」


そう言うと一愛はニヤリと笑った。
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