キミの空に虹を!
「…家ってこんなにも暖かい場所だったっけな。」

「!」

そう言う声は震えている。

家が久しぶりだからなのか、昔の親が居る生活が実は暖かかったことを知ったのか。

私には分からない。でも…

バフッ

「これからはココが波月くんの家になるんだよ!これから楽しみだね♪」

今は、明るくて楽しい場所にしたいから。

波月くんとひまりちゃんの頭に、タオルを被せて「オバケみたいだね」と笑う。

「…誰がオバケだ。天依のせーだろうが。」

「はづおにーちゃん、オバケ〜!」

バタバタバタっ

「あら、もう来てたのね。いらっしゃい。」

あーあ、お母さんまで出てきちゃった。

でも、事情はお母さんにちゃんと説明してある。快くオッケーしてくれて助かったよ。

「それより、早く髪の毛拭かないと風邪引くわよ〜。」

「はーい!ひまり、りょーかいですっ!」

「タオルありがとーごさいマス。」

(ふふっ、楽しい同居になるといいなぁ♪)

私は笑って2人を見つめていた。
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