キミの空に虹を!
Weather7,黒雲の校長室
校長室の重苦しい扉を前に私達はウロウロ。

「なんか緊張すんな…。」

「そうだね。」

バンっ!

もう、勢いよく扉を開けてしまう。

すると、隣からひゅっと息を呑んだ音がした。

思わず波月くんを見上げる。

「父さん…?母さん…?」

そこには、顔立ちの似た校長先生と教頭先生が立っていた。

「なんで…、なんでここにいんだよ!」

戸惑いを隠せない声が、部屋にとおる。

「貴方が盗みをしてるって聞いてね、使えるかもって思ったの。」

すると、親とは思えない残酷な答えがかえってきた。

「わざわざここに呼びに来てあげたわけだ。どうだ、また一緒に暮らさないか?」

(なにそれ…、ふざけてるよ。)

私は、怒りが止まらなかった。

熱くて、許せなくて、グツグツと心の底から煮えたぎってる。

(なんで先生達が上から目線で言う訳?)

「波月くんは傷ついてるのに、今まで頑張ってきてるんだよ!」

私はありったけで叫ぶ。

パンッ!

すると、思いに連動して、灼熱の太陽の宝石が弾けた。
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