あくまくんが愛してやまない。



わたしがうなずいてから、しばらく沈黙が続いた。

エミはわざとなにも言わないようで、静かにわたしたちを交互に眺めている。


若干気まずく感じていると、先に沈黙を破ったのは沢っちだった。



「まあ、保志をこの委員にさせたのは俺だし……マジで助かってるよ」



照れ臭そうに笑う沢っちはいつもどおりだ。

やっぱり彼は優しいなあ……と感心しつつ、首を横に振る。



「わたしがやるって言ったんだから、沢っちが気に病む必要はない! って、前も言ったでしょ?」


「そーだった。俺、保志のそういうとこ、好きだよ」


「っ、す、す、……うん」



「わかりやす」



沢っちが直球にそんなこと言うからでしょ……!







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