【完】シンアイ

「分かりました」

珍しく信也さんが黒スーツで真面目な格好でいるから、何か大切な要件なことだけはわかる

ワックスをつけて前髪とサイドの髪を固めた姿は、まだ数回しか見ていない

髪を遊ばせない、真面目な髪型

「ほんと、ごめんね・・・苦労ばかりかけて」

「苦労とか、思ったことないですよ」

「ごめん、ありがとう」

謝ってばかりの信也さんに対して、何も気の利いた事を言うことができなくて自分の不甲斐なさを感じる

ご飯を食べたあと、数週間ぶりにスーツに腕を通して信也さんの車に乗って出社した

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