私の人生を変えてくれた人 番外編
「ずるいぞ、お前!
香音、俺にも見せて!!」
「良いよー
好きに見て」
そして私はノートを置いて教室を出た
「この人気者め」
教室を出た瞬間下山先生に言われた
「下山先生も人気者な癖に」
「……………お前の方が人気だ」
「そうですか
ところで今はどこへ?」
「準備室」
「何をしに?」
「話をしに」
「話?」
「お前はなくても俺はあるんでね
岩本はちゃんと宿題やってるもんな」
「え、やってないですよ?」
「は?」
「嘘です
冗談です
そんな驚かないでくださいよ」
「いや………お前がやってこないことは考えてないけど………声がガチすぎるから………」
「すみません
ちょっとふざけただけです」
「やめろ
マジで驚いただろ
まぁ………岩本くらいなら庇ってやれるけど」
「そんなことしたらダメですよ
生徒はみんな平等、でしょ?」
「…………実際、平等に扱えてる自信はないけどな
お前が特別すぎて」
「………………バレても知りませんよ」
「バレても俺が責任とるから大丈夫だ」
「それは…!」
「静かに、授業中」