2ねんせいの夏。
02.大人だった子供達
道はひとつ…

澤田家の三男、弟の潤が生まれた頃、母はしばらく家にいて母親らしいことをしようとしていたが、空回り。

結局子守を俺に任せて、
暇そうにしてみたり、
ほかの子の相手をしてみたりと、好き放題していたが、
迷惑しつつも皆、どこかうれしそうだった。

佐倉家にも長男が生まれるとあって、唯一まだ兄弟のいなかった奈々は、母親にべったりだった。健が生まれてからは、健にべったりだった。

二家族の母親が家にいることで、真柴家の両親はいつも以上に忙しくしていた。
宏は妹の亜子にべったりだった。亜子は同い年の二人に兄弟が出来て羨ましそうにしていたが、生まれた二人が後に一番慕うのは亜子である。

将来のことを考えて高校を決めたりする時期、俺は家のすぐ近くの高校に行くつもりだったし、両親もそうするもんだと思っていたので、たいした話し合いをしなかった。

高校を出たらそれなりの大学に行って、それなりの成績、それなりの大学生活の後、両親の会社で働く。

それは、こういう両親のもとに生まれた子の道だと思って、深く考えなかったし、

特別夢をみることもなかった。
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