Contact〜再会した初恋の君に〜
「教室のエアコンはつけてあったんだし、それほど暑くなかっただろう。指名したお詫びに、何かごちそうしてやるからさ。機嫌直せよ」
「えーいいよ。瀧本くんと二人でいると他の女子から恨まれるもん」
「お前…俺がお詫びにごちそうしてやろうとしてるのに…いいよとか言うなよな」
今度は瀧本くんが不機嫌な顔をして私を睨んでくる。
なんだか申し訳ない気になってしまった私は、とりあえず今食べたいものを言ってみた。
「…じゃ、じゃあ…暑いしアイスが食べたい…かな…」
「そんなんでいいのか?」
「とにかく冷たいものが食べたい〜」
「意外と安上がりなんだな」
クスッと極上の笑顔を向けられて、ドキッと心臓が跳ねた。
「了解。じゃあ、食べに行こう」
「う、うん」
瀧本くんの笑顔を見てしまったからか、こんなに暑い夕方にさらに顔が熱くなっていく感覚があり、なんとも言えず恥ずかしくなって俯いてしまった。
夏休み目前のひと時の思い出だった。