公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
 そして、いま事情を知ろうとしている。

 というか、ラプキン伯爵家? きいたことがあるようなないような……。

「代々金銀宝石類の採掘や加工や売買を任されていた家柄です。ですが、鉱物の採掘量が極端に減ってきた祖父の代から家運が傾きました。父の代になるとさらに悪化しました。ある程度のところで諦めて違う道を模索すればよかったものの、父はそれが出来ませんでした。結局、親類であるウインズレット公爵家、つまり旦那様のお父様である先代の旦那様に援助してもらっていたのです」

 ああ、そうなのね。

 あまりにも自分と境遇が似ている。

 もっとも、うちにはウインズレット公爵家のような有力な援助者がいなかったけれど。

 というか、ジリアンとブレントンも縁者なの?

 貴族社会って広いようで狭いのね。
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