公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
 自分では気にしていなかったけれど、姉の葬儀の日や新しい妻としてこの屋敷にやって来た日に叩きつけられた彼の言葉の数々のせいかもしれない。

「公爵閣下」

 ハミルトンも姿勢を正している。

「それが、イーサンがとんでもないことをしでかしまして」

 ハミルトンは、苦笑しながら言った。

 公爵の銀仮面がイーサンの方へ向くと、イーサンは小柄な体をよりいっそう小さくして恐縮している。

 またしても、彼は叱られる前の子どもみたいになっている。

 やっぱり可愛すぎる。
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