きみのチョコに毒混ぜた

きみのチョコに毒混ぜた




「はい、毒入りチョコ」



そう言って赤いハートのボックスに入ったチョコレートを渡せば、きみは面食らったような顔をした。



「……毒?」



そう、毒。


もしも私のチョコ食べてきみが死んだら、きみが最後に食べたものは私の愛ってことになる。

きみが最後に瞳に映した景色は、わらってる私の顔ってことになる。


それもそれでいいなって、毒みたいに歪んだ気持ちがいっぱい入った、甘いあまいチョコレート。





< 1 / 19 >

この作品をシェア

pagetop