きみのチョコに毒混ぜた








「黒木って、お菓子作り上手いんだって?」


次の日。隣の席の小林くんに話しかけられた。



「うーん、上手いっていうか、まあ趣味だけど……」

「へえ、食べてみたい」

「え、」



小林くんとは、隣の席だからたまに話す。


それってチョコが欲しいってこと?って、冗談で聞けるほどの間柄ではない。




「それって、どういう、」


「黒木からチョコ欲しいなってこと」




思いの外直球な回答が返ってきて、少し面食らう。




「黒木って、瀬川と仲いいじゃん?幼なじみなんだっけ?」


私の返事を待たず、話し始める小林くん。瀬川、という言葉にきみの姿を思い出して、少し心臓が跳ねた。




「ああ、まあ、洸とは家が隣っていうか、腐れ縁っていうか」



「瀬川と付き合ってんのかなーと思ってたんだけど、この前たまたま瀬川と話した時に違うって言ってたから」

「っ、」



へえ、本人に聞いたんだ。違うって言ったんだ。……まあ、違うんだけど。正しい答えなんだけど。付き合ってるって言われた方が怖いけど。




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