きみのチョコに毒混ぜた
「ん、じゃーね」
いつのまにか電話が終わったようで、洸はまたテストを写している。
「……今の、彼女?」
「ううん、彼女いないし。特定の」
特定の、と付け加えた部分が気になるけどスルーすることにした。
「あんた、いつか刺されるんじゃない?」
私とかに。
「はは、そしたらちーが手当てして」
「素人の手当じゃ無理だよ」
「俺そんなにしっかり刺されんの?」
「そうだよ、女の恨みは怖いよ」
「気をつけるわ」
隙だらけじゃん、今だって。
他の女の子といる姿を見るくらいだったら、私が殺しちゃおうかなって、私が思ってたっておかしくないんだよ。
「さんきゅー、これでテスト満点だわ」
「なんか奢ってね」
「はいはい、今度ね」
しばらく私の部屋でスマホをいじって、ふらっと家を出て行く背中を見送る。
ばーか。早く女遊びやめてよ。