鬼上官と深夜のオフィス
チュパチュパと唇が肌に吸いつき舌が這わされる。その感覚に段々身体も翻弄されて、もっと気持ち良くなりたいと欲求が芽生え始めてきてしまう。

佐久間君の荒い息づかいさえも官能的。
獣のように情欲にギラついた表情ながらも、優しくあちこちを愛撫されればもうイチコロ。五感全てが佐久間君の与えてくれる快感に侵食されて、頭も身体もグズグズに溶けてしまう。

もっと、もっと、気持ち良くなりたい。
もっと、もっと、蕩けてグチャグチャになってしまいたい。

理性はとうの昔に消え失せた。
残っているのは本能だけ。
すっかり欲望に支配された私は、伸し掛かる佐久間君の身体にぎゅうと腕を回す。

「……ね、佐久間君、もっと沢山して?気持ちよくして?」

そして耳元で、まんまとそんなおねだりをしてしまうのだった。

すると私のそんな一声を聞いた佐久間君は、顔をいよいよ真っ赤にする。

「あーっもう先輩のバカ!バカバカ!!そんな煽られたら我慢できなくなるじゃないですか!」

なぜか怒りながら噛みつくようなキスをして、私の中にグチュリと勢いよく入ってくる。
激しい抽挿をされてしまえば、頭の中は真っ白になって何も考えられない。佐久間君の温もりと動きだけがこの世の全てで、それに合わせて快楽を貪りつくそうとしてしまう。

そんな性急な行為の時間は長いような短いような。

「あっダメだ、イキそう」

余裕が無さそうな、どこか悔しそうな声の佐久間君の呟きが聞こえてしまえばなぜか無性に嬉しくなってくる。

「うん、いいよ。佐久間君、ね、イッちゃおう?一緒にイッちゃおう?」

首筋に腕を絡ませて、そんなあられもないことを囁くと、ますます佐久間君に合わせて身体が動いてしまうのだった。

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