さよなら、真夏のメランコリー
(とはいえ、三年の選択授業はもうすぐ決めないといけないんだけど)
「美波、理系と文系どっちにするか決めたの?」
「まだ……」
「提出、明日までだよ?」
うちの学校は、三年で理系と文系にきっぱり分かれる。
今まではまんべんなくしていた授業が、三年になると同時に受験対策がされ、理系か文系かでクラスも変わる。
その希望調査書の提出が明日までだったりする。
そして、私の調査書はまだ名前とクラスの欄しか埋まっていない。
「そうなんだけど、進路が決まってないから書けなくて……」
「うーん、確かに……。でも、これは仮の希望調査だし、今はとりあえず書いておけばいいんじゃない?」
先生は、『この調査は三学期にもする』と言っていた。
今回はとりあえず希望を訊くという形。
仮決めみたいなもので、これで決定じゃなくていい……と。
三学期に提出する調査書が、最終決定の場なのだとか。
「真菜は文系でしょ?」
「うん。専門だしね」
「私も文系がいいなぁ」
「じゃあ、今はそうしておけばいいんじゃない? 他のクラスにもまだ決めてないって子がいたよ」
「美波、理系と文系どっちにするか決めたの?」
「まだ……」
「提出、明日までだよ?」
うちの学校は、三年で理系と文系にきっぱり分かれる。
今まではまんべんなくしていた授業が、三年になると同時に受験対策がされ、理系か文系かでクラスも変わる。
その希望調査書の提出が明日までだったりする。
そして、私の調査書はまだ名前とクラスの欄しか埋まっていない。
「そうなんだけど、進路が決まってないから書けなくて……」
「うーん、確かに……。でも、これは仮の希望調査だし、今はとりあえず書いておけばいいんじゃない?」
先生は、『この調査は三学期にもする』と言っていた。
今回はとりあえず希望を訊くという形。
仮決めみたいなもので、これで決定じゃなくていい……と。
三学期に提出する調査書が、最終決定の場なのだとか。
「真菜は文系でしょ?」
「うん。専門だしね」
「私も文系がいいなぁ」
「じゃあ、今はそうしておけばいいんじゃない? 他のクラスにもまだ決めてないって子がいたよ」