彼の素顔は甘くて危険すぎる

ひまりは気持ちよさそうに寝ている。
だけど、正直目のやり場に困る。

今年のGWは夏日が続いていることもあり、10時で既に20度を超している。
昨夜も気温はあまり下がらず、少し寝苦しい夜だったせいもあるのか。
彼女は薄手のパジャマらしきものを着ているんだけれど、それが悩ましいほどセクシーすぎる。
上に着ている白い布地はかなり薄手で、下に着ている水色のブラジャーが完全に透けていて。
下に穿いているショートパンツはかなり短めで、細身の両脚が俺を悩殺している。
その脚は肌掛け布団を抱き枕状態にしていて、俺の視界を完全に奪っている状態で……。

「無防備すぎんだろ」

思わず口元を手で覆った。

そーっとベッドに腰を下ろし、彼女の手を優しく握る。
その手には、俺がプレゼントした指輪が嵌められていた。
それだけで心が満たされる。
アイツがいない所では、ちゃんと俺のことを思っててくれているのだと。

優しく髪を撫でる。
細く柔らかい髪を。

そして、包み込むようにそっと頬に触れた。
もちもちとしていて、触り心地のいい肌。
けれど、だいぶ痩せたようで頬骨が判るほどこけている。

「気付くのが遅くなってごめんな」

優しく摩った、その時。
彼女の手が俺の手に重なった。

瞼は開いてない。
けれど、ほんの少し微笑む感じで俺の手を握った。

「ひまり」
「………夢で逢えた」

夢?
あ、寝ぼけてるのか?

「逢いたかったよぅ」
「……俺も」

握られた手を握り返すと、彼女は嬉しそうに俺の手に頬ずりした。
やべぇ、可愛すぎんだろっ。

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