はやく俺のこと好きになってよ、先輩。
「なに?」
眉をひそめて振り向くと、初めて見る真剣な顔がすぐ目の前に。
「俺、本気だって言ったでしょ」
・・・っ。
さっきまでの彼とはまるで別人のような、真っ直ぐな眼差しを向けられて、思わず言葉に詰まる。
「・・・っでも、本気って、何が・・・」
「先輩のことが、好きってこと」
っ!
その言葉に目が見開く。
またからかって・・・・・・る様子ではない顔に、うまく反論できない。