どんな君も、全部好きだから。
「マジかー・・・」


賢斗くんは頬を染めながら少し戸惑った様子で言葉を続けた。


「俺いっつも優依に触ったら暴走しちゃうからさ、そんな自分勝手なことしたらダメだって思って・・・。優依がイヤがることはぜったいしたくないから・・・」

「わたし嫌がったこと一度もないよ」


恥ずかしすぎて、どうしたらいいかわからなくなってしまうことはたくさんあるけど、嫌だと思ったことは一度もない。


「ほんとに?突っ走って、もし優依に嫌われたら耐えらんねぇんだけど」

「嫌いになんてならないよ。賢斗くんのしたいことだったらきっと大丈夫だから・・・も、もっとしてほしい」

「なっ・・・?!」


私のお願いにぎょっと目を丸くして顔を赤らめた賢斗くん。

困ったような、少し怒っているような表情でふいっと横を向いてしまった。


「・・・・・・そーゆーことは言っちゃダメでしょ・・・」


そっぽむいたまま呆れたようにそう言った賢斗くんにひるみそうだったけど、どうしてもここは引きたくなかったので私は食い下がる。
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