恋のGraduation
エンディング
「えーと…スミマセン、お二人はご夫婦でここを経営されているのでしょうか?」

放課後等デイサービスで新規利用者の親御さんによる、毎度毎度の質問だ。

「そうです」

シュンがキッパリと言う。

互いに、薬指にリングが光っている。


私たちは、めでたく結婚した。

「結婚式挙げるの、正直、何だかちょっと億劫なのよねぇ…特に、招待客のこと考えると、頭痛い」

私がそうぼやくと、

「確かに、俺たちの場合、共通の友達もそこそこ居たから、何処まで誘っていいかとか、同じ場所に居ない方がいい元恋人もいるからなぁ…」
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