恋のGraduation

そんな理由で、私たちは新婚旅行先にある小さな教会で、二人だけの式を挙げようと決めた。

別に、大勢に祝福される必要性も感じなかったし、ただ純粋に、

「この人でよかった…」

そう思った…それだけで充分だ。

今はもう、シュンを自分の人生に巻き込んだことを申し訳ないなんて思わない。

家でも職場でも一緒でも、別に息苦しさなども全く感じないし、これまでと特に変わりはしない。

単に、けじめをつけただけ。

しかし、それが私にはとても嬉しい。