魔法のいらないシンデレラ 3
「ただいま。あー、やっぱり我が家が1番!」

瑠璃はリビングに入ると、ここがあなたのおうちですよーと、腕に抱いた赤ちゃんに声をかける。

「瑠璃、いいか?何もするなよ?掃除も洗濯も料理も、何もするんじゃないぞ?」

そう言って一生は、瑠璃をソファに座らせると、いそいそとお茶を淹れる。

「ありがとう!ではお言葉に甘えて」

入院中に一生が組み立てておいたベビーベッドに赤ちゃんを寝かせると、瑠璃はすみれを膝に載せる。

「すみれ。かあさま、もうどこにも行かないからね。今日からまた一緒に寝ようね」

抱きしめながらそう言うと、すみれは嬉しそうに、うん!と頷いて瑠璃に甘えてきた。
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