魔法のいらないシンデレラ 3
第十九章 酔っ払い小雪、再び
定時を過ぎたオフィス棟では、たくさんの社員が出口に向かっていた。

山下も、3階の企画広報課の部屋を出ると階段を下りる。

すると後ろから、山下!と声をかけられた。

振り返ると、加藤がタタタッと階段を下りて来る。

「お疲れ様です。どうかしましたか?」
「ああ。あのさ、お前これから予定ある?」
「いや、何もないですけど」
「そしたらちょっと飲みに行かないか?話したい事があってさ」

え、何ですか?と聞くと、まあ後でな、とはぐらかされる。

山下は、先日の居酒屋に加藤と向かった。
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