うそつきな唇に、キス
「……ま、ちョ、ちょい待ちちょい待ち。え、ど、どユこと?一緒に買いに行っタっちゅーことよな?ツまり」
「……?いえ、そうではなくて。琴が毎回季節の変わり目になると新しい服をいつのまにかわたしのクローゼットとかに入れてくれてて」
「側近くんは妖精かなンかなん?」
けらけら笑い出した睿霸は、運転手を勤める燗流さんに、そこのコンビニ寄って〜、と頼んでいた。
ポッキーが、さっきので最後だったらしい。
「いつのまにかって、側近くんほんマ不器用やなあ。まあ若くんモなんやけど。そコは似たり寄ったりなんやな。ちゃんと手渡しであげたラええのに」
「……たぶん、あげるという行為が押し付けがましいとでも思ったんじゃないですかね」
「……そんな風に思うっちゅーことは、えるちゃん自身がそう思っとるって捉えるけど、ええノ?」
にやにや笑ってそう言うこの人は、暇があったら喵家に勧誘して来ようとするし、揚げ足ばかりとってくるから、やっぱり油断ならない。