愛する故に俺は戦う

俺実は『マイカ』らしい






「では…どこから話そうか…」



「あのっ!!名前を教えて下さい」



「こっちでは
ユウキ・リッペリン
元の名前は
逢坂 勇気」



「おじいさんもまた…日本生まれなんですね…」



「リッペリン家の男はたいてい異世界の者だ
リッペリン家の女は召喚術の時必ずと言っていいほど
失敗し我らみたいなのがやってくる」



「はぁ…ユウキさんは帰ろうとしなかったんですか?」



「ルイカと一緒に探したさ…帰る方法を…だが見つからなかった」



「あの…ルイカと言うのは?」



「私の妻だよ」



「元気ですか?」



「一年前に亡くなったよ」



「すっすいません…」



「あまり気にしないでくれ」



「はい…でも良かったです
同じ日本人と会えて」



「我も良かったと思う」



「では…ルイナも待ってると思うので…」



「荷物は部屋に届いて筈だ
なにかこちらで心配があれば遠慮なく相談しに来てくれ
後…此処に入学した方が都合が良いじゃろ」



「でも俺普通の人間ですよ?」



「なに、『リナ』クラスもあるでの」



「では…お願いします」



「ああ爺の戯れ事に付き合ってくれて礼を言うぞ」



「そんな…では」



パタン



「なに話してたの?」



「まっいろいろとね」



新しく始まる学校生活…



うまくやっていけるかなぁ?
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