お返しの意味
そこから胸がじんわりと温かくなるのを感じる。

「俺も好きだ。月菜ちゃん、俺と付き合ってください」

そう、手渡したホワイトデー。

瓶に入ったカラフルなキャンディ。

彼女はそれを受け取って、幸せでいっぱいと言わんばかりの笑顔を向けた。

「はいっ」

キラキラとした笑顔のまま彼女はそう言った。

本当は「あなたが好きです」の意味がこもったキャンディを渡すだけのはずだったのに。

今日からは親友の幼馴染の女の子として接する関係を卒業して、正真正銘の恋人になった。
< 24 / 24 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

届け、この片思い
桜詩/著

総文字数/5,093

恋愛(学園)28ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
幼馴染の尚くんの親友である彼に私は片思いしている。 女子人気の高い、稔先輩。 届いて欲しいけど、そんな勇気は無いから告白はしないでチョコを渡そうと覚悟を決めた私。 それなのに予期もしないハプニングが発生。 私のチョコを渡すだけのバレンタインは失敗です……!?
君のことが大嫌い
桜詩/著

総文字数/7,769

恋愛(学園)39ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ジャンケンをするだけの仲だった。 藍住涼香と綿木凪 名簿順で端と端の私たちは、何かとジャンケンをするだけの、ただそれだけのクラスメイトだったのに。 いつの間にか君のことが気になっていた。 その笑顔に、いつの間にか惹かれていた。 大好きだけど、大嫌い。 ____あなたが好きな人に大嫌いと伝えたくなるのは、どんな時ですか?
お兄ちゃんなんて呼びたくない
桜詩/著

総文字数/4,213

恋愛(純愛)23ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
朝一番にバレンタインを渡したい。 それは紗千にとって小さなわがままで、小さな乙女心。 今年こそ告白しようと意気込んでいる中、3歳年上の幼馴染の航くんに、 「お兄ちゃんって呼んでくれないの?」 と言われてしまう。 "大好きだよ" "好きだよ" きっとあなたも、思わず好きな人に伝えたくなる。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop