恋の仕方、忘れました
「久しぶりだし、お前は俺に任せとけば大丈夫」

「でも……」



私が口を開こうとすれば、主任は再び私の胸に優しく触れると、敏感なところを刺激する。

油断していた私からは大きな声が漏れて、身体がビクリと反応する。

「主任」と声をかけると、いたずらっぽく笑う彼と目が合った。



「まだ話は終わってないです」

「うるさいしつこい」

「……だったら、今日は激しく抱いてください」

「は?」

「優しくしなくていいです。好きに、めちゃくちゃにしてほしい」

「さっきからなに?優しく抱いて欲しいんじゃなかったっけ?」

「それは過去の話です。どんな抱かれ方しても、もう主任以外の人を好きになることはないですから」



そう言い終えると、主任は「ふうん」と零しながら、妖艶な笑みを浮かべる。

その表情がやたらエロくて、ゴクリと唾を飲み込んだ。


もう、これでもかってくらい激しくしてほしい。
だって、主任を好きになったのは優しく抱かれたからじゃない。

大人で、優しくて、仕事も出来て、そして何より私を正しい方へ導いてくれる人間性に惚れたのだから。



「途中でやめてって言うなよ」

「言わないですよ」



挑発的に彼を見上げると、その瞬間、噛み付くようなキスを落とされた。


え、うそ。こんなの知らない。

開始1秒。既に戸惑う。


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