世界の数よりも君と一緒にいたい

僕のアルバム

「やっと……、着いた……」

駅に着いた頃にはもうぐったりしていて今からおばあちゃんの家に行く気力も出てこない。

「ええ、ちょっと心晴くん、君がおばあちゃん家に行きたいって言ってたじゃん」

もう疲れた、行きたくないよお、と情けなく呟くと、それを拾った千世がむうっと口をふくらませた。

なんだよその可愛い顔は。

「ほら行くよ」

「疲れたのは千世のせいだよ……」

ボソッと言うと千世はあっけらかんと笑った。

「え〜、なんのこと〜?」

何その小学生みたいな意見の交わし方。やっぱり、いや、もう分かりきったことか。千世は馬鹿すぎて、しかも子供すぎるんだ。

「うう……」

子供すぎる千世に反抗できなかった僕は一体……っ。幼稚園児?! いやもっと下?! それとも年下の上司でこき使われてる年上?!
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