極上タラシオトコの本気を引き出す方法
「うん。だけど私は、広瀬先生とあんな風に話したり、会ってご飯一緒に食べたり出来なくなっちゃうなんて、本当に嫌だったし、
他の女性にも嫉妬して…。
私がよく俺のこと理解してくれるって広瀬先生に言ってもらえたのに、私とは会わずに他の人のところに行かれるのが嫌だった。
それくらいなら、私だって都合のいい女にだってなれるって。
都合のいい女のなかの1位でいたいってそう思って…。」
私がぽつりぽつりと話す言葉を丁寧に受け止めてくれる紗耶に涙が出てきそうになる。
「そんなに広瀬先生のことが好きになってたんだね、莉子。
正直な気持ち、莉子の選択は正しかったとは思わないし、これから幸せを掴むってなったら、時間がかかるし、時間をかけても難しいことなんだと思う。
でも、正しい恋愛が絶対にいいかは分かんない。ちゃんと付き合っててもあまり相手のこと考えられない人だっているしね?
だから、私は莉子が思って自分で決めたことなら、味方でいたいと思ってる。
応援はなかなか複雑な気持ちだけどね」