極上タラシオトコの本気を引き出す方法
「はい、広瀬です」
『もしもし。今お忙しかったかしら?』
「そうですね。手短にして頂けるとありがたい。」
『あら、そうでしたのね。お誕生日のお祝いを伝えたかったのと、今夜のご飯を両家でってお話なんですけど、朔也さんの予定いかがです?』
「すみません。今夜はもう先約があります」
『あら、それは残念です。
でも広瀬さん側からの提案だからお義父さまが許すかしら。』
「当日の急な連絡に対応できるほど僕も暇では無いですから。」
『そうね。そう思いますけど、入籍時期の話もって言われてたけど?
それ以上に大事な予定なんてあります?』
「それは父の勝手な判断にすぎません。
また僕の方から父へは伝えておきますので。」
『あら、そうですか。
誕生日は婚約者と過ごすのが一般的かと思ってました。
またいい連絡待ってますね』
「毎年一緒には過ごしてないはずです。
えぇ、また」