極上タラシオトコの本気を引き出す方法
遊び相手の私にそんな言葉言うわけないって頭で思っても、やっぱり私はどこかで期待してしまっている。
今だって、この期に及んでもまだ私は広瀬先生は本当は私とのご飯が無くなったことをすごく悔やんででほしいと思ってる。
なのに、現実は現実のままで、気がついたら私のマンションの前に着いていた。
「ほんとごめん。」
そういう先生を見ても、あぁ好きだなとか、行っちゃやだとか、なんで私じゃないんだろうとか、そんなことしか浮かばない。
それなのに、私は微笑んで、
「全然!気にしないでくださいね!
またご飯食べれる日を楽しみにしてますから」
と言うしかないんだ。
家に帰って、シャッとカーテンを閉めると予約していたお店にキャンセルの連絡を入れて、ひとりで泣いた。