極上タラシオトコの本気を引き出す方法



高級感のあるケースが出てきて、それをパカッと開けて中身をみて私は驚いて息を飲んだ。



「このネックレス…」




それは私がずっと欲しいと思っていたシリーズのネックレスだった。



『可愛い〜』

『ん?』

『あ、すみません、私の好きなブランドから新作が出たのでつい…』

『ふ〜ん、どれ?』

『これです!まぁ、私にはまだ手が届かないですけどね』

『へぇ、莉子に似合いそうだな』



そんな会話が思い起こされて私の目からポロッと無意識に涙が流れた。

あの旅行の日、広瀬先生が髪を乾かしている間、私がインスタを見ていた時に流れてきた新作のお知らせ。



何気なかったあの会話。
もしかして覚えてくれてた…?



それに今日が誕生日ってことも覚えてくれてたんだ……



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