極上タラシオトコの本気を引き出す方法




その一瞬で、時が止まった。
それから、危険だ……そう直感した。


彰人さんと幸せな今があるのに、私の心はまたぐっと広瀬先生へと引き返される感覚に陥る。




大きなステージで堂々と輝く広瀬先生は確かに相変わらずかっこよくて、楽しんで発表している様子に、改めて魅力を感じる。



それは分かってた。そんなことはずっと前から分かっていたから心の準備は出来たはずなのに、私の心は強烈に彼に惹かれている。


その原因は広瀬先生の胸元。



私が選んでプレゼントしたネクタイが綺麗に上品にその存在を主張していた。


やばい。顔に出てたかも。
そう思って私は誤魔化しのきく言葉を必死で手繰り寄せた。


「すごい、言葉を失うくらい輝いてますね」



そんな私の言葉に彰人さんは「ほんと、やめて欲しいよな、こんな才能まみれでイケメンな後輩」と軽く笑った。




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