極上タラシオトコの本気を引き出す方法
今回の発表内容は自分でも納得いくように、莉子のことを考えながらでも、追い込んでしっかり仕上げた内容だった。
それでも大勢の専門家の人前で発表するのは自信があっても緊張する。
俺の順番になって俺の名前が呼ばれ、会場が俺に注目した瞬間、莉子の顔が浮かんで、
ぎゅっとネクタイを握ると、
そんな訳ないのに莉子が応援してくれているような気持ちになった。
そして、俺は自信満々に発表した。
学会の発表が無事終わったあと、外の空気をふ〜と吸ってネクタイを取る。
このネクタイするのも今日で最後だろうな。
なんて思いながら少し寂しい気持ちに浸っていると、
「発表おつかれさま」
と聞き馴染みのある声が聞こえた。