年下×幼馴染×お隣さん
Syo視点


柊くんとはしゃぐ凛ちゃんを僕は遠くから見ていた。

花火の明かりに照らされた凛ちゃんの顔が綺麗だと思った。


「よっ」

「うっ...」


お酒臭い兄貴。

ビール片手に僕の肩に手を回してくる。


「まだ好きなの?」


ぶっ...。


「ククク...」


僕はジュースを吹き出してしまった。

それを見て笑う兄貴。

やっぱり苦手だ...。


「早くしないと誰かに取られちゃうよ。現に凄く綺麗になってるし」

「もう...手遅れだよ」

「え、なになに、凛ちゃん彼氏居んの?」

「.......知らない!」


そう言って僕は立ち上がった。


「そこまでだったんだ、お前の愛ってやつは。俺だったら奪うけどね」


そんなこと言われたって僕には愛とか恋とかよくわからない...。

てかそもそも兄貴みたいにかっこよかったら僕だって...。
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