私が彼の笑顔を見るまで

プロローグ


 春は嫌いだ。嫌な事ばかり思い出す。


 僕の灰色の日常に、いきなり明るい色が入って来たのも、春だ。

 あの子に出会ってから、僕は春が少しだけ好きになってきたかもしれない。

 これは、僕とあの子の物語。

 何も信じられなかった僕が、何かを信じてみる事も良いと思う事ができるキッカケをくれたあの子の話。


 または、君の明るい笑顔に僕が絆されるまでの物語。

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