【コミカライズ】そんなことも分からないの?
「『許されることではない』? ふふ……その言葉、そっくりそのままお返しするわ。わたくしは王太子妃よ? 先ほどから黙って聞いていれば、随分と不敬な物言いじゃない。とてもじゃないけど許せないわ」 

「王太子妃だからなにをしても、なにを言っても許されるわけではない。
君はイネスだけでなく、沢山の人の心を、想いを踏みにじっている。そんな人間を素直に敬うことはできない! そもそも、偉いのは君ではなく、王太子殿下だろう?」

「なにを……! わたくしが人の心を踏みにじっているだなんてそんなこと、あるはずがないでしょう!」

「リオネルが言っていることは本当だよ」


 そのとき、イネスにとっては聞き慣れない声が聞こえ、思わずそちらの方を向く。そこに居たのはイザベルの夫――――王太子その人であった。


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