鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
 ずるんっとオデットが何か思う前に、大きなものは一気に奥まで挿入された。その一突きだけで目の前がチカチカとするような目眩がして、気が付けば荒い息をついている自分の間近に、美麗な彼の顔があった。

「キース……好き……」

 オデットがそう呟けば、彼は一瞬だけ驚いた顔をして、そして笑った。

「ああ。俺も、愛している。俺には……もうオデットしか、いないだろう。今なんとなく、勘が働いた」

「勘……」

 ほけっとした表情で彼を見上げるオデットに、キースは苦笑して頷いた。

「ああ。勘は、大事だ。悪い。なんか……もう、動くわ」

 これ以上の言葉は不要とばかりに、キースはオデットの腰を持って腰を激しく突き上げ始めた。

 荒っぽい動きも何もかもが、いつも余裕あるキースがそれほどまでに、オデットを強く求めてくれているように思えた。

 奥を彼が突き上げる度にますます快感が増して、気が付けばもう訳のわからない喘ぎ声を夜の空気に響かせていた。

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