まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
恥ずかしかったけれど、文字通り背に腹はかえられない。彼はそれに思い至らなかった自分を恥じるように少し俯くと謝ってくれた。
「時間が遅いので済ませているものかと、思い込んでいた。気が利かなくて、申し訳ない……春。今日の夕食の残り物が、あっただろう」
「うん。すぐに用意するから、ちょっとだけ待っててね~」
にかっと大きな口で笑って、春くんが立ち上がった。
「ありがとうございます。それと着替えの服も、お借りして。ありがとうございます」
私はほっとして理人さんを見つめた。彼は、そんな私から目を逸らしつつ、足元を指さした。
「とても聞きづらいんですが……ズボンは、履かないんですか?」
「サイズが合わなくて……どうやっても、ずり落ちるので諦めました。でも、このTシャツが大きめなので、かなり隠れていますし、大丈夫です。新品ですよね? また購入してお返ししますね」
「いや! それは別に構わないけれど、貴女の足が……見えてる……」
目を逸らしながら、理人さんも顔はすこし赤くなっている。
「時間が遅いので済ませているものかと、思い込んでいた。気が利かなくて、申し訳ない……春。今日の夕食の残り物が、あっただろう」
「うん。すぐに用意するから、ちょっとだけ待っててね~」
にかっと大きな口で笑って、春くんが立ち上がった。
「ありがとうございます。それと着替えの服も、お借りして。ありがとうございます」
私はほっとして理人さんを見つめた。彼は、そんな私から目を逸らしつつ、足元を指さした。
「とても聞きづらいんですが……ズボンは、履かないんですか?」
「サイズが合わなくて……どうやっても、ずり落ちるので諦めました。でも、このTシャツが大きめなので、かなり隠れていますし、大丈夫です。新品ですよね? また購入してお返ししますね」
「いや! それは別に構わないけれど、貴女の足が……見えてる……」
目を逸らしながら、理人さんも顔はすこし赤くなっている。