まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
003 一夜
「あの、お風呂。お借りしました」
お風呂を借りてさっぱりした私は居間として使っているあろう、食卓が並べられた部屋に戻って言った。
そんな私を何気なく確認した彼らは、何故か三人とも大きな獣耳をビクッとさせ引き戸を開いて部屋に入ったばかりの私に視線を向けた。彼らは食卓ではなく、すぐ隣の和室の畳の上で各々思い思いの恰好をして寛いでいたようだった。
「ああ、すぐに寝床を用意しよう」
理人さんが素早く立ち上がり、そんな彼に慌てて私は言った。
空腹を訴えるためにお腹がくぅくぅ鳴っているのを、彼らに気が付かれないように少しだけ大きめの声で。
「あの」
「……何ですか?」
理人さんは首を傾げて、不思議そうにしている。そんな美形の彼にはとても言いづらいけれど、仕方ない。自分の身体が発する本能の訴えを口にした。
「……ごめんなさい。実は私……お昼から何も食べていなくて。申し訳ないんですけど……もし、良かったら何かいただけませんか?」
お風呂を借りてさっぱりした私は居間として使っているあろう、食卓が並べられた部屋に戻って言った。
そんな私を何気なく確認した彼らは、何故か三人とも大きな獣耳をビクッとさせ引き戸を開いて部屋に入ったばかりの私に視線を向けた。彼らは食卓ではなく、すぐ隣の和室の畳の上で各々思い思いの恰好をして寛いでいたようだった。
「ああ、すぐに寝床を用意しよう」
理人さんが素早く立ち上がり、そんな彼に慌てて私は言った。
空腹を訴えるためにお腹がくぅくぅ鳴っているのを、彼らに気が付かれないように少しだけ大きめの声で。
「あの」
「……何ですか?」
理人さんは首を傾げて、不思議そうにしている。そんな美形の彼にはとても言いづらいけれど、仕方ない。自分の身体が発する本能の訴えを口にした。
「……ごめんなさい。実は私……お昼から何も食べていなくて。申し訳ないんですけど……もし、良かったら何かいただけませんか?」