まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
理人さんに淡々とした口調で命令された春くんは、私をもう一回ゆるく抱きしめると、着ていたジャケットをぽいっとベッドの上に投げた。
「戦闘態勢万全だったけど、透子を守ることが一番大事だからね。ずっと側に居るよ」
理人さんと雄吾さんは、黙って部屋を出ていく。訳のわかっていない私は、それを黙って見送ることしか出来ない。
「あの……」
「何?」
「私。どれだけ寝てたの?」
「二日間、ずっと寝てた」
私はばっとお尻の下のあたりを見た。女の人だったら一度は味わったことのある悲劇が起きているかもしれないからだ。
シーツは真っ白だし、多い日の夜用のあれが良い仕事をしていたのか、悲劇は免れたようだ。
ほっと息を吐く。
「透子?」
「ううん、なんでもない。それより春くん、シャワー浴びて良い?」
「うん。俺はスープを温めて、持ってくるよ。ここで、ゆっくりしてて」
サッと身を引くと、軽やかな足取りで部屋を出ていく春くんを見てそっと立ち上がった。私の体感では数時間も経っていなさそうなのに、二日も経っているなんて驚きだ。
訳のわからない状況の中で、不謹慎かもしれないけど。もうちょっとで、あの理人さんとそういうことするのかと思ったら、なんだか胸が高鳴った。
「戦闘態勢万全だったけど、透子を守ることが一番大事だからね。ずっと側に居るよ」
理人さんと雄吾さんは、黙って部屋を出ていく。訳のわかっていない私は、それを黙って見送ることしか出来ない。
「あの……」
「何?」
「私。どれだけ寝てたの?」
「二日間、ずっと寝てた」
私はばっとお尻の下のあたりを見た。女の人だったら一度は味わったことのある悲劇が起きているかもしれないからだ。
シーツは真っ白だし、多い日の夜用のあれが良い仕事をしていたのか、悲劇は免れたようだ。
ほっと息を吐く。
「透子?」
「ううん、なんでもない。それより春くん、シャワー浴びて良い?」
「うん。俺はスープを温めて、持ってくるよ。ここで、ゆっくりしてて」
サッと身を引くと、軽やかな足取りで部屋を出ていく春くんを見てそっと立ち上がった。私の体感では数時間も経っていなさそうなのに、二日も経っているなんて驚きだ。
訳のわからない状況の中で、不謹慎かもしれないけど。もうちょっとで、あの理人さんとそういうことするのかと思ったら、なんだか胸が高鳴った。