まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
「あのっ……理人さんは、このまま寝ててくださいね。私、春くんの朝食の準備を手伝ってきます」
「……それは構わないで、僕と一緒に寝てください、と言いたいところなんですけど、透子さんの手料理を食べられるなら。朝は我慢しようかな……」
そうふわっと小さく欠伸しながら言ったので、私は勇気を出して思い切ってその頬にキスをした。理人さんは目を見開いて固まっている。
「お仕事、遅くまでお疲れ様でした。朝ご飯が出来たら呼びにきますから、ゆっくりしててくださいね」
◇◆◇
「おっはよ~、透子、よく眠れた?」
「うん、おはよ。春くんは?」
「それが……すごく面白いドラマ観ちゃって、続きが気になって寝不足なんだ」
私は春くんの顔を覗き込んだ。確かに目が赤い。
「……嘘でしょ」
「そんなことないよ」
「もしかして……私に言ったことを、反省してた?」
春くんの頭にある大きな茶色い耳は、しゅんと垂れてしまっている。大きな茶色の両目も、うるうると涙を浮かべているようだ。やっぱり。
「……うん」
「昨日も、私には嘘つかないように言われたんじゃなかった?」
「……ごめん」
「……それは構わないで、僕と一緒に寝てください、と言いたいところなんですけど、透子さんの手料理を食べられるなら。朝は我慢しようかな……」
そうふわっと小さく欠伸しながら言ったので、私は勇気を出して思い切ってその頬にキスをした。理人さんは目を見開いて固まっている。
「お仕事、遅くまでお疲れ様でした。朝ご飯が出来たら呼びにきますから、ゆっくりしててくださいね」
◇◆◇
「おっはよ~、透子、よく眠れた?」
「うん、おはよ。春くんは?」
「それが……すごく面白いドラマ観ちゃって、続きが気になって寝不足なんだ」
私は春くんの顔を覗き込んだ。確かに目が赤い。
「……嘘でしょ」
「そんなことないよ」
「もしかして……私に言ったことを、反省してた?」
春くんの頭にある大きな茶色い耳は、しゅんと垂れてしまっている。大きな茶色の両目も、うるうると涙を浮かべているようだ。やっぱり。
「……うん」
「昨日も、私には嘘つかないように言われたんじゃなかった?」
「……ごめん」