まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
004 里へ
私たちは翌朝早々に、家(巣?)を出て里と呼ばれていた集落へと赴いた。
その道中でも明るい表情を見せる春くんは、他の二人に怒られつつも私を笑わせることに余念なく、この人達と別れてまた一人になるのかと思ったら胸がぎゅうっとなってしまう程にすごく切なくなった。
「見えるか……あの建物だ」
私たち四人の、ほのぼのとした遠足が終わる時間が来たみたい。雄吾さんの、低い声がした。深い森を抜け、一本道を少しだけ行ったところだろうか。四角く大きな建物がある。私たちの世界で言うところの役場のような様相だ。
それを見て、こくんと喉が自然と鳴った。
この異世界に来た時から、ずっと今まではこの優しい三人組に守られてきた。けれど、これまで彼らと交わした話から考えると、彼らとはここで別れることになるんだろう。
その道中でも明るい表情を見せる春くんは、他の二人に怒られつつも私を笑わせることに余念なく、この人達と別れてまた一人になるのかと思ったら胸がぎゅうっとなってしまう程にすごく切なくなった。
「見えるか……あの建物だ」
私たち四人の、ほのぼのとした遠足が終わる時間が来たみたい。雄吾さんの、低い声がした。深い森を抜け、一本道を少しだけ行ったところだろうか。四角く大きな建物がある。私たちの世界で言うところの役場のような様相だ。
それを見て、こくんと喉が自然と鳴った。
この異世界に来た時から、ずっと今まではこの優しい三人組に守られてきた。けれど、これまで彼らと交わした話から考えると、彼らとはここで別れることになるんだろう。