まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
 幾度も導かれる先程まで未知だったその感覚に、ふにゃふにゃでまるで軟体動物になったかのような感覚に陥った私を見下ろしながら、理人さんは満足そうに自分の唇を舐めた。

「そろそろ……入れますね」

 優しい口調のその言葉に、私はぼうっとした意識の中でゆっくりと頷いた。

 理人さんはゆっくりと、私の蜜口に何か硬くて丸いものの先端を擦り付けるようにした。小さな水音が、かすかに聞こえる。

 ぬるり、とまるい先端が隘路に入り込み、理人さんがゆっくりと前後に動き出した。ちゅくちゅくという音と共に、私の中へとゆっくりと侵入していく。

 お腹に感じる、圧迫感がすごい。気のせいじゃなかったら、最初はいっていく時からどんどん大きくなって来ているような気もして? 圧迫感が、どんどん強くなる。

 心に浮かんだ私の疑問を、読んだかのようにして理人さんは言った。

「僕達は狼に近いので……これは普通の人間よりは、大きくなってしまうかもしれません」

「……ん、はい」

「それと、根元に瘤が出来ると一定時間は抜けなくなるので、それは我慢してくださいね」

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