まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
 こぶ? と私が疑問を浮かべた表情になったのを見ると、にやっとイタズラが成功したかのような笑顔を浮かべ、理人さんはまたゆっくりと抜き差しを始めた。

「ひゃ、ああぁん」

 油断していたらがくがくと激しく揺さぶられて、快感が突き抜けた。私は自分でも知らない内に、理人さんの背中に手を回してしがみついていた。

「は……透子さん、中が絡みついて来て、堪らない」

 動く度にちゅくちゅくと水音がして、入口の辺りがなんだかゆっくりと引き伸ばされているように感じていた。さっきまで大きく腰を振っていた理人さんの動きも少なくなってきて、心なしか抜けなくなって来ていた。

「そろそろ……いきますね」

 理人さんの動きが激しくなり、熱い飛沫を胎内に感じた。どくどくと私の中に注がれていく液体。そして、がっちりと私の胎内で存在を増して大きくなった硬い瘤。

 瘤のせいか、逃げ場がなくなってしまった精液は、たっぷりお腹の中に溜ってしまっているみたいで苦しいくらい。彼が体勢を変えて寝転ぶと、中が熱い理人さんのものに擦られてとても気持ちが良い。

「ん、はぁはぁ」

 思わず感じた私が大きく息をつくと、理人さんは体を倒してキスをした。

「一時間くらい、このまま抜けません。少しだけ、我慢をしてくださいね」

「ん、わかりっました……」

 お腹の中で、彼のものと放たれた液体の、圧迫感がすごい。

 精液と大きな理人さん自身と、瘤、自分のお腹が、ぱんぱんに張りつめているのを感じる。理人さんは横倒しになってから私の向きも変えると、愛しそうに呟いた。

「透子さん、僕の唯一。貴方をずっと愛します」


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