まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
春くんは今他の二人とは違って働いてなくて、私の近くに居ることが仕事のようにしていた。もしかしたら無理をさせているのではないかと恐る恐る尋ねると、春くんは大きな口でにかっと笑った。
「あー……気にしなくて、良いよ。これ買ったお金は、俺の個人資産だから。理人も雄吾も、結構な金持ちだけど。俺だって透子を甘やかすくらいのお金は、持っているからね」
「……すごいなあ」
「……うん? 何。どうしたの?」
「私も……働けるなら働きたいなって思ったんだけど……この世界だと女の人が働くって、難しいんだよね?」
「うん、まあ、そうだね。この世界だと雌……っていうか、女性は大事にされるのが仕事って最初から言ってたでしょ? 透子は何も、気にしなくて良いよ」
「……私も、自分のものは自分で買ったりしたい……それに、三人の誕生日とか。記念日には、自分で働いたお金で、プレゼントを買ったりしたいな……」
私が夫達からお金をお小遣いのように貰っても、それは彼らのお金だったものなのだ。バイトなんかで働くことには慣れているし、私は出来たらそうしたかった。
「……透子。あー、なんで俺今運転してるんだろ……」
「え?」
「そんなこと言われたら抱きしめたくなるからやめて。せめて俺の両手が塞がっていない時にして!」
春くんはそんな大したことないことで、さも絶望したみたいな表情をするから、私は大袈裟だよって言って大きな声で笑った。
「あー……気にしなくて、良いよ。これ買ったお金は、俺の個人資産だから。理人も雄吾も、結構な金持ちだけど。俺だって透子を甘やかすくらいのお金は、持っているからね」
「……すごいなあ」
「……うん? 何。どうしたの?」
「私も……働けるなら働きたいなって思ったんだけど……この世界だと女の人が働くって、難しいんだよね?」
「うん、まあ、そうだね。この世界だと雌……っていうか、女性は大事にされるのが仕事って最初から言ってたでしょ? 透子は何も、気にしなくて良いよ」
「……私も、自分のものは自分で買ったりしたい……それに、三人の誕生日とか。記念日には、自分で働いたお金で、プレゼントを買ったりしたいな……」
私が夫達からお金をお小遣いのように貰っても、それは彼らのお金だったものなのだ。バイトなんかで働くことには慣れているし、私は出来たらそうしたかった。
「……透子。あー、なんで俺今運転してるんだろ……」
「え?」
「そんなこと言われたら抱きしめたくなるからやめて。せめて俺の両手が塞がっていない時にして!」
春くんはそんな大したことないことで、さも絶望したみたいな表情をするから、私は大袈裟だよって言って大きな声で笑った。